母は、３年ほど前から、けやきの郷という老人健康保険施設に入所しています。
母を訪ねると、塗り絵をしていました。蓮の花が水に浮かんでいる絵で、母は、その蓮の花をピンク色に、葉を緑色に塗っていました。
認知症のフロアーにいるので、リハビリのために、切り絵や折り紙など、いろいろな手作業をさせてくれるようです。
隣のご婦人は、職員さんと一緒に、あじさいの花を折っていました。
しばらく母と一緒に塗り絵をしてから、母の車椅子を押して、裏の畑の見える廊下までいきました。
そこには、大きな窓があり、里山風景が広がっています。母は、そこから畑を見るのが好きなようです。
わたしはいつもそこで、母の、手や耳をマッサージして、簡単耳ソロジーをします。
すると、表情が生き生きとしてきます。
最近は、あまり話をしなくなってしまった母ですが、そのときは、
「あの白いビニールがかかっているところには、何が植わっているんだろうねえ。」
と話し始めました。
「なんだろうねえ。今頃は何を植えるんだろう。風よけのビニールかね。」と話しながら、とても嬉しくなりました。
少し前まで何もなかった畑に、いろいろな植物が育ち始めています。
これから、楽しみです。
写真は、自宅マンションの藤棚です。
立派な藤棚に育って、毎年楽しませてくれます。
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