「羊と鋼の森」ー調律師を目指す少年の成長物語ー

「羊と鋼の森」読みました。

映画も公開されたようで、テレビでもよく紹介されていますね。

 

「羊と鋼の森」というタイトルを読んだ時、

不思議なタイトルだなあと思いましたが、

羊は、フエルトでできているピアノの中にあるハンマーをあらわしていて、

ピアノの調律師として生きることを選んだ少年の物語です。

 

北海道の小さな村で育った外村は、

学校の講堂にあるピアノを調律に来た、板鳥という男と出会います。

そして調律の世界に魅せられ、

調律師になることを決心します。

 

初めて、北海道を出て、調律の学校を出た外村は、

故郷近くの楽器店に就職し、

板鳥や、他の先輩たち、

お客様の双子の姉妹とのふれあいの中、

調律師として、人間として

成長していきます。

 

美しい音とは何か、

ピアノを弾く人、引く場所、聴く人に合った音とはどんな音か。

 

板鳥と出会って感じた、森の匂い・・・

 

タイトルの森という言葉は、調律の世界の奥深さを表すと同時に

主人公の精神世界を表しているようにも思えます。

 

お客様の信用をなかなか得られず、キャンセルされたりして、

迷い悩みながらも、ひたむきにピアノと向き合っていく主人公を

応援したくなる

温かいお話でした。

 

ぜひ、読んでみてください。



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