「どうして私を産んだの?
私なんか、生まれてこなければよかったのよ。
ねえ、ママどうして私を産んだのよ!」
娘にそう聞かれたとき、私はただ絶句してしまいました。
「私が産みたかったから。
・・・ママの勝手で、産んでしまってごめんなさい。」
今から思えば、もっと他に言葉があったかもしれません。
でも、その時は、そんな言葉しか出てきませんでした。
「全く迷惑なのよ!自分の勝手で産んで!」
そう言うと、また自分の部屋に閉じこもってしまいました。
8年ほど前のことです。
娘は、大学を1年生の時にやめてしまい。
しばらくうちに引きこもっていました。
人間関係が、うまく行かなかったのが原因のようです。
毎日部屋に閉じこもり、ずっと寝ているのです。
食事の時間になると起きてきて、黙って食事をする。
食べながら、泣いてしまうこともありました。
服も着たまま、お風呂に入る間隔もだんだんと空いてきて、
話をすることも、ほとんどなくなってきました。
そのうち、表情も無表情になっていきました。
このままではまずいと感じた私は、
引きずるようにして、娘を心療内科に連れていきました。
服は何日も着ている部屋着、髪もボサボサでしたが、
「このままでもいい?」と娘が聞くので、
「いいよ、いいよ。」といって電車に乗りました。
ホームで待っている間も、
緊張して人目を避けるようにしていたのを覚えています。
友人に、紹介してもらった先生は、女の先生で、
よく話を聞いてくださいました。
わたしは、うつ病になると、眠れないとか、
食べられなくて痩せてしまうものだと、思っていたのですが、
一日寝ているというと、
「寝逃げですね。新型のうつ病です。」と言われました。
その時、「寝逃げ」という言葉を初めて知りました。
娘のように、現実から逃避するために、寝てばかりいる。
食事もする。どちらかというと過食気味。
何もする気がなく、会社や学校に行けない。
でも興味のあることならでかけていく。
そんな症状を新型うつ病というのだそうです。
なぜ、こんな事になってしまったのだろう。
育て方が悪かったのか?甘やかしたか?
進路を決めるとき、親の希望を押し付けてしまったのではないか。
いろいろなことが頭を駆け巡りました。
思えば、子供の頃から生きづらさを抱えていたようです。
きっと、元気になる。
笑顔で話せる日がきっとくる・・・
そう信じて、その日まで支え続けよう。
それだけを思っていました・・・
今、娘は、仕事もし、おしゃれもして、恋もしたりしています。
波はありますが、何とか元気でやっています。
辛かった日々のこと、ちょっと振り返って、
少しずつ書いてみようと思います。
私や、娘の経験が、同じように悩んでいる人の力になればと、
思っています。
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